“お気に入り”の仕事道具を使い続けると陥る罠
自分のテンションが上がる道具を使うと、仕事のモチベーションやスピード、クオリティって上がりますよね。
僕はけっこう形から入るタイプなので、仕事用にちょっと良い文房具とか欲しくなりがちです。
最近、メモや手帳に関する本を何冊か読んだんですが、そのいずれにも「気分が上がる、良い手帳を買おう」と書かれていました。
ただ、僕はできるだけ思い入れの無い、普遍的な道具を使うようにしています。
それは、「お気に入りの道具」を使うデメリットを痛感したからです。
この記事の目次
ツール依存の危うさ
僕もかつては、お気に入りの文房具や機材を使うことにこだわっていました。
ちょっと良いペンを買った時は
「これでもっとアイデアを書き出してみようかな♪」
と思ったり、
「好きなエヴァ初号機に似ている」という理由で工具を買った時は
「これを使って、もっといろんなもの作りたい!」
と積極的にDIYに取り組んだり、
モチベーションやパフォーマンスの向上は、確かに実感していました。
ただ、その一方で僕が痛感したデメリットは、ツール依存の問題。
慣れ親しんだお気に入りツールが使えない(壊れた、失くした、忘れた)とき、自分は今までの反動でパフォーマンスが一気に落ちてしまうタイプでした。
例えば、僕は何か考えるときに
・バインダー
・A4用紙
・ゲルインクのボールペン
の3点セットを使います。
「考えるときは紙に書き出せ」っていうの本気にしてなかったけど、半年くらい続けてみてマジで効果実感してる。思考が整理されるし、スピードも絶対速くなった。
常にA4用紙とバインダーはカバンに入れてて、打合せのときも重宝してる。 pic.twitter.com/vHLBeD8qQ0— 銀三郎 (@ginzablow) August 11, 2017
少し前までは、これが無いとなかなか作業に取りかかれなかったり、他の紙やペンを使っても全然アイデアが出なかったり。
「あのセットが無いから」と、ツールのせいにしてしまうほど、このセットに依存していました。
「これはマズい」と思い、今では他のサイズの紙や、違う種類のペンもときどき使うようにしています。
1つのツールに依存しないために
ツール依存に陥らないためには、「弘法筆を選ばず」の状態になることが理想。
でもそれってすごく大変だし、お気に入りツールを使うとパフォーマンスが上がることは事実なので、それを利用できるなら利用したいところ。
となると、現実的な対策としては
・ツールを複数持つこと
・代替可能にしておくこと
かなと思ってます。
先の3点セットで言えば、
・3点セットの予備を数セット置いておく
・普通のメモ用紙や鉛筆で思考する練習もしとく
・スマホを使った思考法も身につけておく
みたいな感じです。
これで、お気に入りツールが無い時もパフォーマンスはある程度安定するようになりました。
ただ、僕の今の課題は、クリエイティブ制作ツールについては完全にAdobeソフトに依存してしまっていること。
何らかの形でAdobeを使えなくなったら全く仕事ができなくなるので、何とかしなきゃなあと思う今日この頃です…。