我が家のネコの戦闘スタイル
我が家には、「チャイ子」という猫がいます。
チャイ子(♀)
これがなかなか可愛い奴で、
夜中に腹が減ればエサ箱をこじ開け、
眠たくなれば作業中のキーボードの上に寝転び、
遊びたくなればおもちゃを咥えてきて、仕事中の僕に訴えます。
かつて高野山では
「可愛すぎて、お坊さんが修行に集中できなくなる」
という理由で、猫の入山を禁止していたそうな。
お坊さんですらその可愛さにやられるのだから、
煩悩まみれの僕がそれに打ち勝てるはずがありません。
僕は仕事の手を止め、
「しょうがないな〜。5分だけだよ。」
と言って、20分くらい遊んでやるのです。
遊び方は大体いつも同じ。
物陰から敵(おもちゃ・指など)を見え隠れさせ、狩猟本能を呼び起こす…
そして、敵が見えなくなるその瞬間
チャイ子が飛びつく!
…けれど、チャイ子はうまく敵をとらえられません。
なぜなら、標的をしっかりと見ず、当てずっぽうに攻撃するからです。
しかしそんなことでは困ります。
我が家に侵入者(虫とか)が現れたら、しっかりと相対し、対処してもらわなければならないのだから!
ようし!
ならば敵が隠れない、正面対決の練習だ!
ジリジリと歩み寄る僕。
身をかがめ、臨戦体勢をとるチャイ子。
睨み合う両者の間に流れる、張り詰めた空気…。
来るっ…!!
えっ?
・・・・・。
一瞬、逃亡するのかと思いきや、
どうやら耳を後ろに向け、じっとこちらの気配を探っているようです。
いや見ろよ!
聞くよりも見たほうが絶対正確だよ!
はっ…!待てよ…
これはあえて後ろを向き、相手が油断して近づいてきたところを叩く作戦なのでは…!
きっと背後からの攻撃をものすごい反射神経でかわして、反撃する気なんだ!
そう、おそらくチャイ子の本来の戦闘スタイルは『カウンター型』。
だから、自分から攻撃を仕掛けるのが苦手だったのでしょう。
なるほど。そう思って見ると、なんだか”達人”ぽいオーラが出ている気がしないでもありません。
「オレの間合いに入ったら 斬るぜ」とでも言いたげな背中です。ノブナガです。
おもしろい。
ならばこちらも手加減はしない!
遠慮なく背後から攻撃させてもらうぞ!
ガッ!!!
全然ダメじゃん。