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時計でも財布でもなく、僕たち夫婦は絵を買った

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「絵を買おうと思うんだけど」

 

 

僕がそう言い出したとき、

10年来の付き合いになる嫁さんは やはり意外そうな顔をした。

 

仕事で写真や映像に関わることはあっても、

それは『デザイン』の領域であって、『アート』とはまた違う世界。

 

だから僕には、絵画を的確に批評するための知識も語彙力も無いし、

フランスに行った時にルーブル美術館を素通りするくらいには、芸術に興味が無かった。

 

そんな僕が「絵を買いたい」なんて言うもんだから、嫁さんが驚くのも無理はない。

 

 

かく言う僕自身が、「絵画に興味を持つ」という自分の変化に一番驚いていた。

 

僕が新しいことを始めようと決めたタイミングで、

たまたま友達の紹介で知り合った、絵描きさん。

 

彼の絵が放つ何かが、今の僕の心境と重なったのかもしれない。

 

「色の使い方が素敵」とか「クジラがいい感じ」とか

乏しい言葉でこの絵を評価し、買う理由をこじつけることはできたんだろうけど、

 

「単純にこの絵が欲しい」

 

そう思っただけで十分だ。

 

 

嫁さんに絵の画像を見せるととても気に入って、

 

「これから作るゲストハウスに飾ろう」

 

と、半分お金を出してくれることになった。

 

一緒に個展も見に行き、この絵を描いた 幸山 将大 さんとも話をした。

 

 

僕は彼に会うのは2度目だったけど、生の絵を見るのはこれが初めて。

やはり彼が描く、優しくあたたかい絵が好きだ。

 

あと、絵だけを見ていろいろ感じるのもいいけど、

描いた人の口から直接その想いを聞くのも、すごく貴重で贅沢な時間だと思った。

 

後日、絵の受け渡しで幸山さんが家に来たとき、

嫁さんはインタビューをさせてもらった。

そちらの記事もまた読んでみてほしい。

 

 

 

 

先日、僕らは結婚記念日を迎え、5年目に入った。

 

記念におそろいの時計や財布を買う夫婦も多いらしい。

 

 

でも、僕たちは一緒に絵を買った。

 

 

これからゲストハウスの立ち上げを始めとする新事業が、並行していくつか始まる。

 

きっと来年は2人にとって、これまでにないほどの激動の1年だ。

 

打ちのめされることも何度もあるだろう。

 

 

だけどこの絵をお守りにして

 

僕らはまた 光が向かう方へ進んでゆくのだ。

 

いつか見た光が向かう方へ
こんな絵が、正しく祈りでありますように
こんな落書きが、正しく唄でありますように
こんな光が、この先も隣にありますように

 

幸山 将大
KOUYAMA MASAHIRO

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