目的によって変わるバズの評価
知り合いも何人か所属している事務所『VAZ(バズ)』が、すごい動画を出した。
ここ数年の日本でバズった(話題になった)ものをふんだんに取り入れた動画です。
気づいた人もいるかもしれないけど、昨年7月に公開された
チキンラーメンのムービーのパロディですね!
カット割りどころかロケ地も同じだったりして、すごい再現力。
【本家】
VAZとしては「事務所の認知度の向上」「チャンネル登録者の増加」とかが目的で作ったはず。
実際、投稿から1日で再生回数は90,000回越え。
数人の増減で推移していたチャンネル登録者数も、一気に2,138人増。
SOCIALBLADEより (2017/1/14 23:58現在)
Twitterでもどんどんシェアされてるし、まだまだ伸びるだろうなー!すごいわ!
この記事の目次
流行るよりも大事なこと
『流行らせる(バズらせる)ことで成功するプロモーション』を目の当たりにしたわけですが、元ネタにされたチキンラーメンはVAZとは真逆の考えをしていました。
それを端的に表すのが、動画の最後に出てくるコピー。
「流行るより、愛される味を。」
大手の老舗企業が放つからこそ響くコピーです。
最近はYouTuberやショートムーバー*と企業のタイアップ動画をよく見ます。
(*Twitter、Vine、Mixchannel等のSNS上に、短い動画を投稿する人たちのこと)
おもしろい動画がたくさんで、実際ものすごく再生やリツイートされたりします。
ただ、企業が最終的に期待しているのは、その動画を見て商品を買ってもらう(とかアプリをDLしてもらう)こと。
単に動画の再生回数が増えればいいだけではないところが難儀です。
僕も仕事でタイアップ動画を作らせてもらうことがありますが、毎回構成を考えるのに四苦八苦。
「いかにバズらせるか」に重点を置きすぎると、ついオモシロおかしく過激なだけの動画に走ってしまいそうになるのです。
でも「100人に届いて1人買う動画」よりも、
「10人に届いて5人が買う動画」
を本当は作るべきなんですよね。
流行りはしなくとも、より多くの人に愛されたということだから。
チキンラーメンがカッコイイのは
「流行るより、愛される味を。」
とか言いながら、再生回数110万回を叩き出しているところ。
もしこれが全然再生されてなかったら、秀逸なキャッチコピーもただの負け惜しみみたいになっちゃってたんだろうな。
目標を「再生回数」「登録者数」「売上」など、どれに設定するかによってバズの評価は変わると思いますが、
「流行るだけでなく、愛される動画」
を作れるよう頑張っていきたいなと思います。
おまけ
アプリ「SNOW」のPR動画
SNOWスタンプが現実になったら#SNOW ID:ginzablow pic.twitter.com/DZLrEXox0n
— 銀三郎 (@ginzablow) 2016年6月26日