動画 × パフォーマンスの可能性【制作実績:岡山うらじゃ連『環温』】
毎年8月、岡山市中心部で「踊り」を軸として開催される『うらじゃ』。
そこに出場する、岡山うらじゃ連『環温』さんの動画を作らせてもらいました。
用途としては、演舞の直前にスクリーンに流されるPR動画。
それが流された会場の様子と、実際に作った動画がこちらです↓
【動画作りました!】
岡山うらじゃ連『環温(わおん)』@waaoon さんの、演舞前に流す動画を作らせてもらいました!
うらじゃは明日もやってるので、ぜひ生のカッコいい演舞を見に行ってみてくださーい!! pic.twitter.com/262YCUSiQC
— 銀三郎 (@ginzablow) August 3, 2019
今回のお仕事、個人的にめちゃくちゃ楽しみながらやらせてもらいました。
というのも、かつて自分も うらじゃの踊り子をやっていたことがあり、「いかに演舞を盛り上げるか」を考えるのが好きなのです。
そして今回は「演舞前にPR動画を40秒流せる」という、なかなか無いチャンス。(多分うらじゃでは初めての試み?)
やっぱり作るからには、観客の印象に残る動画にしたいじゃないですか。
じゃあそのために、どんな内容にしようか…?
例えば、連(チームのこと)の紹介に主軸を置くならば、”メンバーたちの楽しげな練習風景”などが良さそうです。
でも、環温さんは毎年ストーリー性のある、作りこまれた演舞をする連。
動画と演舞とのギャップがありすぎると、せっかくの作りこまれた演舞の世界観を壊しかねない。
そこで、『動画』と『演舞』を分けるのではなく、『動画 + 演舞』を1つの作品ととらえて考えることにしました。
目指すのは、演舞の世界観を伝え、盛り上げた上で、スムーズに演舞にバトンタッチする動画です。
さっき「環温さんは毎年ストーリー性のある、作りこまれた演舞をする」と書きましたが、今年の環温さんの演舞テーマは「栞」。
そして物語のあらすじは以下の通りです。
ある夜のこと
日々の祈りに疲れた阿蘇媛は月光の中にいた心のままに踊る姿に心奪われた温羅は
明くる日 阿曽媛を祭りへと連れ出す笑顔が戻る阿曽媛
熱く鼓打つ温羅鼓の音纏う温羅に誘われ
阿曽媛の体は動き出す温羅の太鼓を纏い舞う阿曽媛
重なり奏でる心地よさに
二人の高揚は止まらない
この物語と、実際の演舞を見て構成を考えた結果が、冒頭に見ていただいた動画なのでした。
そしてもちろん、動画が流れたあとの演舞もカッコいいので、ぜひぜひ見てください!
今回の動画を作ってみて、うらじゃなどのパフォーマンスに動画を絡めることに、すごく可能性を感じました。
今回は割と小さめのスクリーンでしたが、さらに大きなスクリーンをステージの後ろに用意し、しかも演舞中も動画を流せるようになったら、表現の幅がもっと広がるんだろうなあ。
大きなお祭りでは照明が演舞をより魅力的に見せるように、動画も演舞に花を添える存在になったらおもしろいと思います。
ただ、チームにとっては動画を作る予算や時間も必要になるし、そもそも演舞場に巨大なスクリーンが必要。
なかなか「全てのチーム、全ての演舞場で」というわけにはいかないだろうけど…。
今後「動画 × パフォーマンス」が、どんどん盛り上がっていってほしいなと思います。