先延ばしグセを持つ僕が「すぐやる」ためにしていること
勉強、家事、仕事…
人生には、やるべきことが山ほどあります。
やらないといけないとわかっているけど、なかなか手をつけられない。
そういうことってありますよね。
僕の場合、夏休みの宿題は最後の1週間でやるような『すぐやらない子』でした。(さすがに最後の1日でやるほどの猛者ではない)
そしてこのあと紹介するような失敗を大人になっても繰り返す始末。
そんな僕が「完全に克服した!」とは言わないまでも、
かなりすぐやれるようになった方法をご紹介します。
この記事の目次
これまでやってきた失敗
以下、僕のこれまでの失敗パターンです。
・スマホやPCの待受画像を、偉人の言葉とか やる気が出そうなものに変える
→ 見慣れる。
・自己啓発本を読んでやる気を出す
→ 読んだだけで満足して、行動に移さない。
せいぜい「よーし、やるぞ!」ってツイートする程度。
(3年前のツイート)
「よし、やるぞ!」とかつぶやいて、仕事や勉強のパフォーマンスが劇的に向上したためしが一度も無い
— 銀三郎@VALU (@ginzablow) 2014年4月20日
・◯時ピッタリから勉強開始しよっと!それまではネットやゲームしてもいいことな!
→ あ、3分過ぎてた。なんかキリが悪いから30分から開始で!
・ヤバい!さすがに勉強始めなきゃ!まずは掃除しよ!
→ 掃除が止まらなくなる
すぐやるための解決策と出会う
上記のような失敗を何度も繰り返し、すっかり自己嫌悪に陥っていたとき、たまたま本屋で見つけたのがこの本。
正直これを買う時も
「自己啓発本を読んだ時の二の舞になるかも」
と思いました。読んだだけで満足するパターンです。
この本に書いてあることが本当に自分に効果があるかは不明。
でも「読んだ後にちゃんと行動にだけは移してみよう」と心に決めて購入することに。
そして実際にやってみたところ、意外な方法が一番効果ありました。
シンプルすぎて効果を疑った方法
この本は作業療法士の視点から、すぐやるためのいろいろな方法を紹介しています。
その中で、僕が読んだ時に
「は?それ意味ある?」
って思った方法が
『使ったものを、もとの場所に戻す』
です。
そんなことで、すぐやれるようになれるかよ。
そう思うでしょ。
引用します。
いつもと違うところにものが置かれるだけで脳が余計なエネルギーを使ってしまい、ミスを誘発しやすくなるからです。
使ったものをもとの場所に戻すだけで、脳のエネルギー浪費を防ぎ、すぐやるべきことはすぐに実行することができるのです。
僕たちは小さな決断を、一日のうちに何度もします。
それはもう「今トイレに行くか」とか「どのおかずを先に食べるか」とか「LINEとTwitterどっちを先に見るか」みたいなものまで。
そしてその小さな決断の回数は一日に3.5万回とか言われています。
参考:ELLE “Are you suffering from decision fatigue?”
これが少しずつ脳のエネルギーを消費し、いざという時に集中力を発揮できなくなる。
アインシュタインやスティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたことは有名ですが、
これも決断疲れを回避するためだったそうです。
そして同様に、物の場所を定めて徹底するだけでも、かなり脳の省エネへとつながります。
いざ勉強しようとしたときの
「えーと、ノートどこやったっけ」
みたいな時間が無くなるだけで、スムーズに作業に入れるんです。
ただし、場所を決めたらとにかく徹底することが大事です。
結局、読んだ時に効果を疑ったこの方法が一番効果を実感しました。
サボらないための習慣化
油断すれば部屋は散らかってしまいます。
そこで僕の場合、毎朝起きたら、掃除・片付けを30分するようにしました。
必然的に嫁さんを巻き込むことになりましたが
「どこに何があるかすぐわかる」
「家が常にすっきりしてていいね」
と、なかなか好評を得ています。
僕がサボりそうなときに「はい、掃除するよ!」と言ってくれるので助かっています。笑
ちなみにコツとしては、やる気を妨害しそうな物の定位置を、視界に入らない場所に設定することです。
例)スマホ、雑誌、テレビのリモコン等
その他のしくみで補完
僕は上記の『物の位置を決めてそれを徹底する』だけで、かなりノイズが減りました。
結果、すぐやれるようになってきたわけですが、以下のような合わせ技でさらに行動しやすくしています。
①『ゼロ秒思考』のメモ書きで行動のハードルを下げる
『ゼロ秒思考』によるメモ書きでタスクを細分化することで、行動のハードルを下げ、すぐやりやすくしています。
例えばこんな感じ
悪いタスク例:『英語の勉強をする』
良いタスク例:『英語の文法の教科書を2ページだけ読む』
さらにメモ書きの良いところは、いったん全部書き出して、今やるべきことを1つだけ決められること。
頭の中だけで「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」とぐるぐる考えていると、すぐやれなくなります。
> 関連記事:「頭がよくなるトレーニング」を半年続けた結果
② 仲間を作る
一緒に頑張れる仲間がいると、サボりにくくになります。
僕の場合は嫁さんを巻き込むことで、片付けを習慣化できました。
また僕は、最強のフリーランスを目指す人が集まる『ヤるサロン』というものに入っています。
こういうサロンに入るもよし、友達で励まし合うグループを作るもよし。
仲間でなくとも、尊敬できる人を探して真似するという方法も頑張れます。
③『ポモドーロ・テクニック』を使う
一旦やり始めてしまえば、そこからは割と集中できてしまうものです。(これを『作業興奮』といいます)
あとはその集中力の質をより高めるために『ポモドーロ・テクニック』を使っています。
自分は集中力がなさすぎるので、25分作業+5分休憩を繰り返す『ポモドーロ・テクニック』使ってる。
スマホアプリもあるけど、通知が気になるので専用タイマー(100均)を常設。
『25分間とにかく頑張る』とかより『25分でここまでは終わらせる』ってゴールを決めてから始めるとより効果的 pic.twitter.com/lNL60ypBxB— 銀三郎@VALU (@ginzablow) 2017年8月16日
まとめ
一般に、勉強前に掃除を始めてしまうことは揶揄されがちですが、掃除(片付け)自体はもちろん良いことです。
大事な作業の直前で始めるのがダメなだけで、日常的にやっていれば、すぐやるための環境を作ることができます。
お金もかからないので、ぜひ毎日 片付けの時間をとってみてください。
オススメの本
今回買った『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』には、
・なぜ脳は、たった一瞬で「すぐやらなくなる」のか?
・「できる人」だけが知っている「脳の賢い使い方」
といった説明や、作業療法士という著者ならではの「触る力」を使ったおもしろい方法が書かれています。
ただ、本の後半は言っていることが少し分かりにくかったり、
「これを実践するのにも、なかなかやる気が要るな…」と思うものもあります。
でも、こういう方法って人によって相性があると思うので、
「これまでいろいろ試したけどダメだった。もっと斬新な方法はないかな」
と思っている人は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。